結論|甲子の日は、物事の始まりを意識する日
甲子の日は「きのえねのひ」と読みます。「こうし」「かっし」と読まれる場合もあります。
十干の最初である「甲」と、十二支の最初である「子」が重なるため、60通りある干支の第一番目にあたります。国立国会図書館の「日本の暦」では、甲子にあたる日や年は吉とされ、この日に大黒天を祭る甲子祭や甲子待ちが行われたと紹介されています。
何かが自動的に成功する日ではありませんが、新しい周期の始まりとして、長く続けたいことへ最初の一歩を置く日に向いています。
甲子の日と大黒天の関係
甲子の日は、大黒天の縁日として大切にされてきました。現在も高野山金剛峯寺などで、甲子の日を大黒天のご縁日として法要や限定の御朱印授与が行われています。
大黒天は、福徳、商売、食、暮らしの豊かさと結びつけて信仰されてきた神さまです。そのため甲子の日も、商売繁盛や金運の願いと一緒に語られることがあります。
ただし「この日にお金を使えば必ず戻る」といった意味ではありません。お金や仕事を整え、日々の実りに感謝する日と考えるほうが、もとの信仰にも暮らしにもなじみます。
甲子の日にするとよいこと
長く続けたいことを始める
- 家計簿や少額の貯金を始める
- 勉強や仕事の計画を一つ書く
- 新しい習慣を無理のない形で始める
- 商売や活動の目標を見直す
60日の周期で振り返れる目標を一つ決めておくと、次の甲子の日を小さな区切りにできます。
食と暮らしを整える
大黒天は食や暮らしの豊かさとも縁があります。食材を無駄にしていないか確かめる、台所や財布を整える、いただいたものへ感謝する。こうした身近な行動でも十分です。
大黒天へお参りする
大黒天をお祀りする寺社へ参拝する人もいます。限定行事の有無、参拝時間、授与品については寺社ごとに異なるため、公式案内を確認してから出かけましょう。
してはいけないことはある?
甲子の日だけに共通する、厳しい禁止事項が定められているわけではありません。ただし、吉日を理由に次のような無理をする必要はありません。
- 返済計画のない借金や高額な買い物
- 内容を確かめない契約
- 利益を急いだ投機や賭け事
- 準備不足のまま大きな計画を始めること
始まりの日だからこそ、「この先も続いてほしい行動か」を一度確かめてください。
甲子の日は何日ごとに来る?
十干と十二支の組み合わせは60日で一巡するため、甲子の日も原則として60日ごとに巡ります。毎月ある日ではなく、年に6回ほどです。
このページの「これから訪れる該当日」には、サイトの暦計算で求めた甲子の日を表示しています。詳しい暦ページでは、同じ日に重なる天赦日や一粒万倍日、慎重に見たい日も一緒に確認できます。
始めたことを、次の甲子の日に振り返る
甲子の日は、一日だけ運を得る日というより、新しい周期を始める目印です。
今日始めることを一つ決め、次の甲子の日まで続けてみる。60日後に「何が育ったか」を振り返れば、暦が予定を整える道具になります。