結論|天赦日は、新しい一歩を始める吉日
天赦日(てんしゃにち・てんしゃび)は、「天が万物を許す日」とされる吉日です。国立国会図書館の「日本の暦」では、百神が天に集まり、万事にわたって吉とする日と説明されています。
そのため、開業や入籍のような節目だけでなく、仕事、勉強、暮らしの立て直しなど、これから進めたいことの始まりに選ばれています。
ただし、天赦日だから成功が約束されるわけではありません。何かを始める決心を支える、暦のきっかけとして使うのがよいでしょう。
天赦日にしてはいけないことはある?
天赦日だけに定められた「してはいけないこと」は、基本的にはありません。もともと万事に吉とされる日なので、何かを禁止する日ではないからです。
ただし、次のような行動まで吉日に変わるわけではありません。
- 返せる見通しのない借金をする
- 内容を確認せず契約する
- 無理な買い物や賭け事にお金を使う
- 人を傷つけたり、約束を破ったりする
- 吉日だからと焦って大きな決断をする
これらは天赦日の禁忌というより、どの日でも慎重にしたいことです。「よい日を逃したくない」と急ぐより、自分や周囲にとってよい始まりになるかを確かめてください。
天赦日にするとよいこと
天赦日は、大きなことを一度に完成させる日ではなく、止まっていたものを動かし始める日として使えます。
新しいことを始める
- 仕事や小さな企画を始める
- 勉強や習い事の最初の一歩を踏み出す
- 新しい生活習慣を一つ決める
- 開業や申し込みの手続きを進める
暮らしを立て直す
- 後回しにしていた連絡をする
- 財布や通帳、書類を整理する
- やめたかった習慣を見直す
- 途中で止まっていたことを再開する
節目の日として選ぶ
入籍、引っ越し、契約、財布の使い始めなどの候補日に選ぶ人もいます。ただし、相手の都合、期限、費用、安全性を優先したうえで、無理なく選べる場合に取り入れましょう。
一粒万倍日と重なったら?
一粒万倍日は、小さな種が大きく育つことにたとえられる日です。天赦日と重なる日は、どちらも「始まり」と相性のよい吉日として注目されます。
特別なことを用意しなくても、申し込みを一つ済ませる、計画の最初の一行を書く、少額の貯金を始めるなど、未来へ続いてほしい行動を一つ選べば十分です。
不成就日などの凶日と重なったら?
暦には、六曜、選日、干支など複数の見方があります。天赦日と不成就日のように、吉と凶の印が同じ日に重なることもあります。
この場合、どちらが必ず勝つという統一された決まりはありません。気になる大きな契約や節目なら別の候補日も比べ、期限のある手続きや普段の仕事なら、確認を増やしてそのまま進める。このように、行動の重さに応じて使い分けるとよいでしょう。
天赦日はどうやって決まる?
天赦日は、単純に毎月一度訪れる日ではありません。立春、立夏、立秋、立冬で区切られる季節と、日の干支の組み合わせで決まります。
- 春(立春から立夏の前日):戊寅の日
- 夏(立夏から立秋の前日):甲午の日
- 秋(立秋から立冬の前日):戊申の日
- 冬(立冬から立春の前日):甲子の日
訪れる日数や日付は年によって変わります。このサイトでは、記事内の「これから訪れる該当日」と月間カレンダーから確認できます。
吉日を、決心のきっかけにする
吉日は、未来を保証する日ではありません。けれど、いつか始めたいと思っていたことに日付を与える役には立ちます。
天赦日には「今の自分が始められる、小さな一歩は何か」を一つ決める。それだけでも、暦を今の暮らしに生かせます。